• Yutaka NAGANO

【35】化粧品づくりは面白い④

NACKコンサルト代表の永野と申します。

いつもご来訪いただきまして、誠にありがとうございます。


昨日から化粧品を販売するにあたっての法律のお話をしています。

例えば薬機法では、化粧品として「使って良い文言」が決まっています。


化粧品なら使用前・使用後がどうなるかは、

消費者にとってまさに一大関心事ですね。


例えばヘアケア製品を例にとると、

「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」は使って良い(一定状態の維持)のですが、

「頭皮、毛髪をすこやかにする」はNG(すこやかな状態に改善する=プラスの効果がある=化粧品の範囲から逸脱する)とされています。


「そんなにたいした違いないじゃん?」と思われるでしょうが、

化粧品において、効果を標榜できる表現はすべて限定的に列挙されているため、

それ以外の表現は使ってはいけないのが実際のところです。


もし本当にそのように製品に謳いたいのであれば、

薬機法上もはや化粧品ではなく、

医薬部外品のレベルになってしまい、

販売できるようになるまで、それはそれは多くの人手と時間と投資を必要とします。


元来「化粧品」は法律上は「効かない」ものとされているものなので、

効いてしまっては困るわけです。


こんなのが沢山存在するのが薬機法です。



薬機法(および関連する法律)以外でも、いろいろと関わりがでてきます。

例えば「景表法」という法律をご存知でしょうか?


簡単に言うと、「消費者が誤解してしまうような表現を使ってはいけない」という法律です。

例えば、「店舗数日本一」という表現はNGであるケースが多く、「店舗数日本最大級」と、

「それっぽい」表現にしていることがほとんどです。


例えば、「この化粧品を使った方から、喜びの声をたくさんいただきました」という表現はNGの可能性が高くなります。

本当にこの化粧品を使ったのか、本当にたくさんの声が届いているのか、消費者は適切に判断できないからです。

またこんな表現もあります。


「※個人の感想であり、実感や効果を保証するものではありません」という表現も

よく目にすると思います。

TV通販や新聞広告などでも見かけることがあります。

「打ち消し表現」と言いますが、この言い回しもNGとされています。

「効果を標榜する広告なのに効果を打ち消す表現があるとは何事か」(by消費者庁)ということで、

これもNGなんですね。

これを受けて、最近は「※個人の感想です」という表現が多くなっているようです。


効果効能を標榜するな!

効果を打ち消す表現を使うな!


なんとも化粧品にとって、これらの法律はある意味「困った」存在でもあります。


どちらも一理はあるのですが、これらの法網のお陰で、

日本の薬事法制は世界でも極めて難解なものと解釈されているようです。


ただ知っておいてもらいたいのは、

こういう厳しい法律があることを知っておいてもらいたいということです。

目先の利益だけにとらわれて、リーガルマインドを意識することなく、

「売ってなんぼ」と思って違法な販売行為をしないでね、ということです。


化粧品はやはりお肌(=皮膚=人体)に直接付けるものですから、

官庁もやはりピリピリするのはやむを得ないことです。

事故が起きてしまってはおしまいですから。


このほかにも化粧品に関する法律や規制はあるのですが、

言い出したらキリがなく、

タイトルも「化粧品づくりは面白くない」に変えざるをえなくなってしまうので(苦笑)、

おいおいまた別の機会にお話することにします。


本日もお読みくださり、誠に有難うございます。


お時間を取ってくださいましたことをた心より感謝申し上げます。


今日も素敵な一日に。


永野 拝



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